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ソウル実験映画祭

[韓国]

 

EXPERIMENTAL FILM & VIDEO FESTIVAL IN SEOUL

EXPERIMENTAL FILM & VIDEO FESTIVAL IN SEOUL (ソウル実験映画祭)は毎年開催する韓国で唯一の実験映画祭であり、2004年からの歴史的なアヴァンギャルド、ヴィデオアート、実験的な手法のドキュメンタリーなど、様々な映像作品を通じて、映像の可能性と今現在を見ることができるプログラムを紹介する。

Site, Revisited (場所、再訪)

ここ数年、ソウル実験映画祭のコンペティション部門で上映された中からセレクションする。各々の作品は、特定の場所を探訪したり、徘徊する。これらの場所は、単純なストーリーの背景ではなく、特殊な存在感を発揮している。それぞれの作品の個性は、注目に値するが、短編映像プログラム全体を通してみると、各作品における類似性にも、つぶさに気づかれることだろう。

【式根島、清瀬】

Anmado/ Kang Sang woo/ 2014, color, 3min25sec/ HD

「鞍馬島」

牛が眠りにつこうとした時、耳慣れた音が遠くから聞こえてきた。鞍馬島は韓国の西側にある小さな島で伝統的に馬が放牧されている。最近では島にはだいたい300頭位の牛がいて、何頭かは市場価値がないとされ、自由に生きていた。島の名前の意味の一つは“平和な馬たちのための島”という。

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In the Instant of a Foreign Garden/ Im Go-en/ 2018, color and B&W, sound, 7min17sec/ HD

「見知らぬ庭園でのひととき」

すべての始まりである魔法のサークル―ここに、境界と排除を作ると、内と外が明らかでない夢が育った。

この生と死が常に行き交うおかしな庭園で、彼女は物語を語る。

ただしそれは彼女自身の物語ではない。

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The History of Perception/ Paik Jongkwan/ 2018, color, sound, 26min/ HD

「知覚の歴史」

暗くなっていく。

私がアーティストインレジデンスのプログラムで福岡に滞在していた時、たまたま興味深い「時間」を発見した。登場人物の中でおこるサスペンスで、ゆっくりと、あるいは突然、光と暗闇と目の関係に移行していく。私は多層的な物語が、1つの固定フレームと交差し、フリッカーを起こしているかのようにその時を想像する。

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The Hunting Night/ Jang Eunju/ 2017, B&W, sound, 15min30sec/ HD

「狩りの夜」

夜が来て、全ての光が消える。皆が、道を見失い、狩りには最適だ。光は世界を現わすと同時に境界を作り確固たるものとする。ゆえに、私たちは、光の中では少しも動けない。この作品は、光が失われ、暗闇が支配する空間を観察し、光の使用と使い方に関する映画的な記録である。

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Manchuria2/ Cho Inhan/ 2017, B&W, sound, 7min31sec/ HD

「満州2」

この作品は、満州の活劇映画、記録写真等をベースにし、場所性を感覚的に喚起させるよう試みた。

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Discarded Flower/ Jeon Junehyuck/ 2017, color, sound, 23min30sec/ HD

「捨てられた花」

壊れて捨てられるもの、余りもの、踏みつけるもの、吠える、揺れる、崩れたもの、崩れそうなもの、崩れていくものに関する哀歌。

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