ARTIST
韓成南
ブルーバックによるキーイングという映像合成技術を用いた鑑賞者参加型のインスタレーションや映像パフォーマンス作品、携帯電話、小型カメラやモニターを用いたウェアラブルな映像作品やポケッタブルな映像を見ることについて考察した作品を制作する。また、AR作品の展示や「スーパーリニア」という概念をもとに制作した映像x演劇xダンスのアートパフォーマンスを上演する等、活動は多岐に渡る。現在、自身が立ち上げたInterdisciplinary Art Festival TokyoおよびArt in Country of Tokyoの代表を務める。
Environment Other Than You/2019/Photos, Sound and Videos 【式根島】
式根島に6ヵ所掲示しているQRコードをスマートフォンで読み取ると、その場所から想起された短い動画やサウンドが流れる。
Blue Back Hole Shikine Island/2019/Video Installation 【式根島】
人の後ろに青い布をかけて、背景を消し、別の映像などを挿入する映像の合成技術であるキーイングという手法を用い、ブルーバック・シリーズを様々な場所で制作している。
空間を物体で、空間を部分的に欠如させる行為。
ブルーは、欠如を表す。
同時に、ブルーは、想像の役割を担う。
ありえない2つを結びつける。
本当ではない2つを結びつける。
違う世界同士を存在させる。
Blue Light And Transparency And/2019/Installation 【神津島】
透明と青い光で満たされた神津島にまつわるインスタレーション。
Between Art and Everyday Life/2019/Video Installation 【清瀬】
映像、テキストやLINEを多角的に使い、監視員や商業施設を含め展示空間全体で鑑賞・体験する、サイトスペシフィックなメディアアート作品。MeToo、リベンジポルノ、資本主義における性や権力の問題、国際政治情勢、ウェブサイトの検索結果が無意識にどれほど個人の人生に影響しているか等、私たちを取り巻く様々な「今」の事柄を想起させ、考えさせられる作品である。